スマートフォンでホームページを閲覧するユーザーが増えたことに伴って(PCユーザーよりもスマホユーザーの方が多いサイトがどんどん増えています)、SEOにおいてはページの表示速度も評価指標の重要な一要素となり、
https://webmasters.googleblog.com/2018/01/using-page-speed-in-mobile-search.html
Googleからはページ速度を測定するツールも提供されています。
https://developers.google.com/speed/pagespeed/insights/
モバイルでのページの表示速度を向上させるためGoogleやtwitterが協同で進めている「AMP(Accelerated Mobile Pages)」という手法があり、ホームページ業界ではAMP対応をした方が良いのかどうかーーということがよく話題に上がります。
昨年から取り組みたいと思いつつ、なかなか時間が取れずに手をつけられなかったAMP対応。まだ途中ですが、この週末時間をとってAMP対応を進めました。→https://bourgeonner.jp/?amp=1
上記のPageSpeed InsightsでAMP対応ページとAMP非対応ページをテストするとモバイルでのスコアに改善がみられ、やはり対応できるのであれば対応した方が良いと思います。
*テスト結果は多少ムラが出るのですが、当サイトのトップページの場合スコア79から93に向上しました。
けれど、皆さんのホームページもいますぐAMP対応を進めた方が良いか?と訊かれると、明確にYES!とは言いにくいのが正直なところ。かといってNOとも言いにくい。なんとも難しいところです。
まずGoogleはAMP対応を進めてはいますが、2019年7月の今日現在、AMP対応しているか否かはSEOの評価指標にはなっていません。
また実際にAMP対応をしてみると完成された仕組みではなくAMP自体がまだ伸びしろがあるのではないかな?という印象です。
なので、AMP対応はSEOにとって必須とまでは言えない。
けれど、AMP対応されたページは速度が改善されますから(4倍程度改善するとされています)、表示速度の指標で有利に働くとみられます。また、ページの表示速度が速いということは、それだけユーザーにとっても使い心地が向上するということになりますから、サイトに滞在する時間、ページの閲覧数、サイトをリピート訪問してくれるかどうか等、様々な場面で底上げされて、その結果検索順位も向上する(SEO効果が出る)ということも見込めると考えれば、不要とも言えません。
なので、
- ベースのページデザインでの表示速度
- 予算の余裕
この2つで検討するのが良いのではないかな?と思っています。
ベースとなるページデザインにいろんな要素(装飾画像やプログラム等)があって、表示時間が遅い場合は、スマホページはAMP化して高速化を図った方が良いでしょう。けれどリニューアルする場合、元々のベースのデザインがシンプルなものになればそこである程度高速化が見込めます。
そして大事なのは予算ですね。
AMP対応ページは出来る表現が通常ページに比べて限られていますので、通常のサイトデザインよりは安価ではあるのですが、細かい処理が色々と必要なので数万円〜単位の作業費はかかると思われます。
サイトによっては、その分の予算を違うところ(最近ではフォームの利便性向上等)に当てた方がユーザーの使い心地が向上されてサイトの効果が見込める場合もあるでしょう。
AMP対応するか否かについては、ホームページの現状、ホームページを取り巻く環境、今後どのように運営していくか、ご予算のかけ方などをじっくりご相談した上で決定するのが良いと考えています。