ホームページを持つ時、そのホームページの目的を明確にすることはとても大事です。集客したいのか、採用のためか、会社案内として形だけあれば良いのかなど。
集客や採用のようにホームページで上げるべき成果がある場合、次に考えるべきは「そのホームページはどうやってアクセスしてもらうのか?」です。
ここをしっかり考えずに、「シンプルにしたい」「大人可愛いサイト」と「好み」だけで走ってしまうと、なんの成果も得られずに、せっかくのホームページが無用の長物となってしまうことが少なくありません。中には1年も経たずにリニューアルをする羽目に陥るホームページも。
「ホームページにはどうやってアクセスしてもらう?」
ここはしっかり考えましょう。ホームページへの流入経路はいくつか考えられます。
1)InstagramやXなど、SNSからホームページに来てもらう。
フォロワー全員があなたの意図通りにホームページを見てくれるわけではありません。また、アクセスしてくれたフォロワーの中から申し込みや購入まで至ってくれるのは一般的にはごく一部です。フォロワー数はどのくらいいますか?インフルエンサーなど、すでに知名度がある場合を除き、SNSからの流入は補佐的に考える方が現実的でしょう。
2)既存顧客に案内を出す
既存顧客は興味を持ってくれやすいでしょうし、案内は出した方が良いですよね。でも待ってください。
ホームページの集客の目的はいわば「新規のお客様」ですよね。
3)ネット広告を出す
運営にある程度のランニングコストをかけられる場合は取り入れたい対策です。でも、小さなお店などの場合、そこまでかけられない…という方が大半ではないでしょうか。
4)検索エンジンで見つけてもらう 【その1】会社やお店、サロン、ご自身の名前で
固有名詞で見つけてもらえるのは既にあなたのことを知っている場合です。「新規のお客様」に見つけてもらうためには、やはりこれでは足りません。
5)検索エンジンで見つけてもらう 【その2】提供サービスや商品、地名や駅名などで
もうお分かりですね。小さなビジネスが「新規のお客様」に見つけてもらうための大本命はこれです。私なら「ホームページ制作 フリーランス 大阪」などで見つけてもらえるようにする必要があります。「進学塾 三宮」「ヘアサロン 梅田」「フェイシャルエステ 神戸元町」「起業コンサルタント 全国対応」などですね。
そして、そういうサービス名+地名のような検索ワードはライバルとなるホームページも多数存在することになりますから、「どこの何屋さんか」というのを明確に分かりやすく「存分に」伝えることがとても大事なんです。
シンプルなホームページの落とし穴はここにあって、上記1〜4に該当するホームページはそれでいいのですが、5の「サービス名+地名」のようなライバルが多数存在する中では、シンプルなホームページは見つけてもらえないんです。そのため、1年と保たずにリニューアルする羽目になってしまう…というホームページが少なくありません。
どんなホームページにしようかと考える時間は楽しいもので、ついつい好みのデザインについてばかり考えがちになるのですが、ホームページの目的、どうやって見てもらうのか、この点をしっかり考えて「作って良かった」と思えるホームページにしていきましょう。