前回、SEOの基本について書きました。
今日は実践に進んでいきましょう。
SEOは「内部要素」と「外部要素」に分けられます。
内部要素はホームページの制作や運営において自社でできる対策、外部要素は外側からの評価となります。
前回の記事「SEOの基本中の基本」でもご案内しましたが、良質なサイトを作っていくことが外部からの評価を上げていくことに繋がるので、「内部要素」を高めていくことについて進めてきます。
1)ユーザーのニーズを満たす良質なコンテンツ
まずは、ユーザーのニーズを満たす良質なコンテンツ。
これがなければ始まりません。
- どんな人に役立つ情報、サービス、商品か(ターゲットの選定)
- ユーザーのどんな課題(悩み、問題、要望等)を解決できるのか
- サービスのためのこだわりや特色
2)Googleのクローラーがページの内容を見つけやすいHead構造
コンテンツができたら、Googleのクローラーがページの内容を見つけやすい構造にしていきます。
ホームページの面からは見えない裏面「HTML」にページのタイトルや概要を記載していきます。このタイトルや概要は、検索結果のページでも表示されます。表示される文字数はだいたい決まっているので、コンパクトにまとめます。
ユーザーはこの記載内容をみてサイトにアクセスするため、1番重要な要素といっても過言ではありません。検索順位は悪くないのにアクセスが少ない・・・という方はページのタイトルや概要を見直してみましょう。
検索順位、クリック数、クリック率はGoogleのアクセス解析ツールで確認できるので、日頃から確認しておきましょう。
3)文法に沿って読みやすい構造
ユーザーから見える表面のコンテンツも文法に沿って読みやすい構造にすることが大切です。
適度に見出しを入れたり、重要な箇所を強調しながら読みやすいページに仕上げていきます。ここで欲張って見出しを入れすぎたり、キーワードを強調しすぎると逆効果となるので注意します。
4)ホームページの構造をGoogleのクローラーに伝えるサイトマップ
ホームページの構造をGoogleのクローラーに伝えるサイトマップを作成。
クローラーがサイト内のページを見落とすことがないように、サイト内にあるページを整理したサイトマップを用意します。
5)ユーザーにストレスを与えない表示速度
表示速度も大切な要素です。
せっかくクリックしても、なかなかページが表示されずイライラした経験は皆さんもお持ちではないでしょうか?表示に時間がかかるとユーザーはストレスを感じてサイトから立ち去ってしまいます。
ユーザーにストレスを与えるような表示の遅いサイトはクローラーにも嫌われて検索順位にも影響が出てしまいます。特に、スマホでの閲覧が増えるようになってから表示速度も大切な要素となりました。
6)モバイルフレンドリー(スマホ対応している)なサイト
モバイルフレンドリー(スマホ対応している)なサイトかどうか。
現在はスマホからのアクセスがPCを追い抜いているサイトも多く、数年前からGoogleもスマホ対応していくようアナウンスしています。
新たに作られるホームページはほぼ全てスマホ対応ありきで制作していますが、スマホ普及前に作られたサイトだと未対応のところも少なくありません。
気がつけば順位が下がってしまっていたーーという場合もありますので、日頃から順位や競合他社のホームページも確認しながら対策を考えていくようにしましょう。
7)通信暗号化(SSL/https)
そして最近順位の指標に加えられたのがホームページの通信暗号化(SSL/https)です。
以前はクレジットカード番号を記入するようなショッピングサイトのカート周りだけでよかった通信暗号化ですが、Wifiの普及に合わせてホームページ丸ごとの暗号化が求められています。
Googleの検索順位の評価指標にも加えられましたし、Googleのブラウザ「クローム」ではSSL対応されていないホームページに警告メッセージが表示されるようにもなりました。
実際に問い合わせフォームに入力しようとしたユーザーから「警告メッセージが出ているから問い合わせできない」と苦情が入って、慌てて施策したサイトもあります。
また、安全なサイトと危険なサイトの見分け方として、朝の情報番組でサイトのSSL化について紹介されたこともありました。
SSL対応は検索順位だけでなく、実際足を運んでくれたユーザーにが安心してホームページを利用してもらうためにも重要な要素です。